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* 心の片隅で
 

日時: 2007/12/18 20:57 メンテ
名前: クラウン


放課後、ある教室の前に少年が立っていた。
少年はちらちらと教室の時計と地面を見比べている。

彼の名前はギコ。

そんな彼に誰かが寄ってくるのをギコは感じた。


「こんにちは、ギコさん。」

「ああ、タカラか。」

ギコに話しかけてきた少年はタカラ。
ポケットに両手を入れ、軽く笑いながら話しかけてきた。

「しぃさんですか?」

「んー。まあ、な。」

ギコは少し顔を赤らめながら言った。

「しぃさんを大事にしてあげてください。」

「は?」

ギコは眉を吊り上げた。

「男は女を守る。それが僕たちの役目です。だからギコ君も彼女を大切にしてあげてくださいね。」

「なんなんだよいきなり?」

ギコは不思議に重い、タカラに訊いた。

タカラは一回「はぁ」とため息をついて言った。

「応援。」

そう言うと彼は優しい笑みをギコに見せて、そのまま帰っていった。

ギコは口をぽかんと開けて、タカラの背中を見続けた。




(本当は応援なんかしてないけれどね)



タカラは心の片隅でつぶやいた。



―でも



やっぱり、彼には彼女が必要だから。


 
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